Wednesday, March 13, 2019

Eugene O'Neill わが愛する、ユージーン・オニール

 私は文学部英文科に入学した。小説を読むことが好きだったわけではない。ただ英語が深く学びたかった。私は遅読派で、トルストイの長編小説など読もうとも思わなかった。そんななか、授業でアメリカの作家ユージーン・オニールを読むことになった。その作品名は Beyond the Horizon である。これは彼の初期の短い劇作で、授業で簡単に読み切った。そして、私は戯曲を読む魅力に憑りつかれてしまった。戯曲は短く読みやすかった。さらに、戯曲は劇場で楽しむこともできる。大学生のあいだに、私はオニールの作品をほとんど読破した。英語でも4,5冊読んだ。近代劇を読み漁った。その後に来るのが不条理演劇だ。当時は学生運動が盛んだったころで、自分に揺れていた私にとって、この掴みどころのない演劇の世界は、自分そのものだった。



そんなわけで、私はオニールの翻訳本と原本をあわせて50冊ほどもっていた。どこかに寄贈したいと思い、オニール劇を上演する団体などを探した。そこで、Theater X(シアターXカイ)という演劇団体をみつけ、メールを送った。数週間しても返事がなかったので、他の団体に送りたいとのメールを送ったところ、どうしても欲しいとの電話がかかってきた。早速、それらの本をお送りした。ところが、その後、何の返事もない。もちろん、お礼のメールも電話もない。悲しいかぎりだ。


No comments:

Post a Comment

CHRONOLOGICAL LIST OF AUGUST STRINDBERG'S PLAYS AND JAPANESE TRANSLATION

 CHRONOLOGICAL LIST OF AUGUST STRINDBERG'S PLAYS AND JAPANESE TRANSLATION     Plays of August Strindberg Year...